
2015/12/03
桶川市社協研修会
本日午後より桶川市社会福祉協議会役員向けの研修会があり、受講してきました。テーマは「地域包括ケアシステム」についてでした。
少子高齢化がものすごい勢いで進む中で、いわゆる「公助」のみでは財源不足も含め、なかなか厳しいものがあり、「民」の力を活用し、地域全体で高齢者を支える仕組みづくりが各所で議論されています。
人は一人では生きていけません。しかし、インターネットの普及により、コミュニティの種類というか質というものが一昔前とは劇的に変化しました。
ある意味ではコミュニティの範囲は目の前に人がいなくても成り立つ世の中においては拡大したとも解釈できますが、一方では場合によっては「気の合う人」とだけのコミュニティの色合いが強くなり、狭くなったとも解釈できるのではないかと思います。
そんな中で身近な地域で支えあうというこの仕組みを機能させていこうというのは、大変課題が多くあるのではないかと感じます。
便利な世の中になったことが悪いことだとは思いませんが、不便だからこそ得られるものも多くあるように思います。
かつて学生だった頃は、先輩後輩の上限関係は厳しいものがありました。たぶん近頃の学生における上下関係とはだいぶ質の違うものだったのではないかと思います。
当時はその上下関係に無意味さを感じ、不便なものだと感じていましたが、今思えば目上の人に対する敬意、言動などを学ぶ機会だったのだと思います。まぁ、行き過ぎた上下関係は問題がありますが・・・。
2015/11/27
法人マネジメント研修
県社協の研修を終え、一目散に職場に戻り、今度は法人内の主任以上の職員を対象とするマネジメント研修を実施しました。4年サイクルで「総論」「ヒト」「モノ」「カネ」から一つのテーマについてグループ討議を中心に行う研修ですが、本年度は「カネ」です。
研修の内容は架空のプロスポーツチームを経営するというもので、3グループに分かれ、一番設けたチームが勝利するというものです。
選手には能力値(攻撃力・守備力・人気)があり、その値によって年俸が変わってきます。
毎年ドラフトで選手を強化したり、既存の選手を育成するなどしてチーム力をあげ、勝利を目指します。
チームの収入は入場料となりますが、入場者数は勝ち点が多いほど増えますが、勝ち点だけでなく人気にも左右されます。
ここが経営方針のたてどころです。
勝利を目指したり、人気を上げることで収入を増やすのか、人件費を抑えて支出を減らすのか、各チームの戦略が重要となります。
研修を終え、振り返りではチームの方針が合意形成されたものであれば、協議の方向性が明確になり、意思決定がスムーズにいくといった意見がありました。
これは普段の組織運営、事業経営にも言えることで、改めてチームの方針の重要性、意思決定を行う上でのコンセンサスの重要性を感じるものでした。
福祉業界は今後益々難しい時代になっていくと思いますが、チーム力を高め、知恵と勇気をもって前進していけるよう頑張っていきたいと思います。
2015/11/27
県社協 職場研修担当者養成研修
本日標記研修の講師を行ってきました。本研修を担当して5年くらいになるかと思います。
今回は4日間日程の最終4日目を担当しました。
人材育成についてはどこの事業所もご苦労されていることと思います。
昨今の福祉業界の人材不足は深刻ですが、この状況から目をそむけずに、今いる職員と数は少ないかもしれませんが新たに業界に入ってくる職員をきちんと育てていくしかありません。
今後はさらに人材育成に金も時間も、そして知恵も必要となってくると感じます。
2015/11/21
桶川市セカンド成人式
本日桶川市と桶川青年会議所の協働事業として40歳を対象としたセカンド成人式に参加しました。と言っても私は既に43ですので、イベントとして行われたパネルディスカッションのコーディネーターとして参加しました。
内容が地域活動への参画というテーマでしたので、現在桶川社協の理事で、かつ桶川青年会議所のOBということで声がかかったものと思われます。
何分初めての取り組みということで、残念ながら参加者は予想よりも少なかったようですが、それでも40歳という一つの節目で、社会の中心となるべき年齢の人たちが改めて地域というものを見つめなおすと機会を作るという気概を持って本イベントを企画立案したという点については敬意を表したいと思います。
パネリストは市長、区長会より3名、青年会議所理事長、一般市民で行われました。
約75000人前後の人口で推移している桶川市ですが、個人的には良くも悪くものんびりしている街であると感じています。
特別有名な産業も特産品もあるわけではありません。
ベッドタウンとしての位置づけが強い街ですが、先月末桶川市内に圏央道2つ目のインターチェンジができ、物流の拠点になりうる可能性を秘めていると思います。
ただそれだけで街が活性化するものとは思えず、これは桶川市に限ったことではありませんが、少子高齢化、そして人口が減っていく社会の中で、地域のアイデンティティを発揮し、独自の取り組みがなければ衰退することも容易に想像できます。
私たちの仕事は福祉であり、この福祉の視点を通して街づくりを推進することも、私たちの役割だと感じます。
2015/11/20
「茨城では減らせる方向に」 茨城県教育委員の発言
茨城県のとある教育委員によるタイトルの発言がいま大きな物議を呼んでいます。以下が報道された発言のいくつかです。
「妊娠初期にもっとわかるようにできないのか。すごい人数が従事しており、大変な予算だろうと思う」
「医療が発達してきている。ただ、堕胎がいいかは倫理の問題」
「意識改革しないと。技術でわかれば一番いい。生まれてきてからじゃ本当に大変」
「茨城県では減らしていける方向になったらいい」
などなど。
もちろん私も報道でしたその内容は分からず、あくまでも発言の一部分をしか知りません。
発言の本意は別にあるのかもしれません。
事実翌日には発言の撤回と、苦し紛れとも思える言い訳もしていました。
この発言を聞いた障害のある人当事者やご家族はどのように感じたでしょうか。
どう読んでも、国益のために障害者は生まれてこないほうがよいと取りようがありません。
かつて日本には優生学という考えに基づく優生保護法という法律がありました。
今回の発言は優生学と同じ考えと捉えることができる人権問題であり、極めて遺憾です。
障害のある人たちが安心して暮らすことのできる社会を作ることが公の役割であるはずが、教育委員という公の人間がこのような発言をすることが信じられません。
介護保険を利用している高齢者は、予算がかさむから早く死んでしまえばよいのでしょうか?
また、この方は画廊を経営している方のようですが、公立の美術館など生産性のない施設は無くしてしまえばよいのでしょうか?
民主党政権の時にブームのように行われた事業仕訳を思い出しました。
確かに生産性という視点のみを見れば、一般的には障害のある人たちはない人たちに比べ劣るかもしれませんが、その子の親や社会の人たちに、目には見えない多くのものを与えてくれています。
私たちは障害のある人たちを直接支援する立場として、それを一般の人以上に強く感じています。
すべてを目に見えるコストで割り切る社会が、果たして豊かな国と言えるのでしょうか。
とにかく、今回の発言は残念でなりません。
2015/11/14
啓和まつり
本日啓和会のおまつりに伺いました。あいにくのお天気でしたが(確か昨年も雨だったと思います)、地域の方々や利用者の方々の楽しそうな様子が窺えました。
所用により大変短い時間しか滞在できなかったのですが、こうして県内の友好法人とお祭りなどを通して行き来しあうことも、一つの交流であり、ネットワーク作りだと思います。
来年度は良いお天気の中で開催できることを祈念します。
2015/11/13
一つの時代の終わり
埼玉県発達障害福祉協会の前々会長であり、久喜啓和の立ち上げより長きにわたり施設長としてご活躍された池並雪枝様がご逝去され、昨日通夜に参列しました。残念ながら本日の告別式には所用で参列できませんが、最後のお別れをすることができました。
池並先生に初めてお会いしたのは法人が認可され、いよいよりんごの家の開所が半年後に迫った平成11年の夏でした。
福祉のキャリアも全くなく、まだ20代ということで、右も左も分からず、県社協の経営相談室に相談し、初めにご紹介いただいたのが、以来今までずっと可愛がっていただいており、何かと気にかけていただいている美里会の現理事長でした。
美里会に伺ったその日に、それも私の目の前で理事長より池並先生に直接ご連絡してくださり、是非話を聞いて来いということで、ご紹介いただきました。
数日後敬和会に伺い、そこで初めて池並先生にお目にかかりました。
何も分からない、まだ20代の、それも初見の若造の私に対して、利用者支援の在り方、リーダーとしての在り方などなど、たくさんのお話をしていただきました。
そして最後には、「色々と大変だと思いますが、頑張りなさい」と仰っていただき、大きな勇気をいただいたことを今でも覚えています。
以来何かとお世話になり、気にかけていただいてきましたが、縁あって、池並先生が2011年瑞宝単光章を受章された際の記念パーティの司会を仰せつかることになりました。
晴れの舞台に私などがこのような大役を担えるのか不安でしたが、大変光栄なことですし、また池並先生自らわざわざりんごの家まで来てくださり、直接依頼を受け、大変僭越ではありましたが受けさせていただくこととなりました。
当日を迎えるまで何度か打ち合わせをさせていただく中で、時には食事やお酒を飲みながら、国立コロニーにお勤めのころの話から、これからの障害福祉の話まで、本当に多くのお話を聞かせていただきました。
私にとっては大変濃密な時間でしたし、私自身の仕事観に大きな影響もありました。
その後も何度もお会いする機会がありましたが、何年経っても先生の前では直立不動になってしまう私がいました。
そのオーラ、たたずまいはおいくつになられてもご健在でした。
そしてお会いするたびに「頑張っているようですね。期待していますよ。」と声をかけていただくことが私の励みでもありました。
今年の夏、啓和会で機能訓練棟・防災拠点を整備し、竣工式にご招待されました。
そのころは既にお体の具合も芳しくなく、式典にはご出席されていませんでした。
私は所用で式典のみの出席で、その後の祝賀会には出席できませんでしたが、祝賀会の席に池並先生が来られたそうで、その際に「白石は帰ったのか」と周囲の方に尋ねていたそうです。
そんな時にも気にかけていただき、所用があったとはいえ、恐らく生前の池並先生にお会いする最後の機会を逸したことは今も心残りです。
今の障害福祉はまだまだ十分な仕組みではありませんが、池並先生がこの仕事に就かれたころに比べれば、格段に支援の種類や量は増えました。
そこには池並先生をはじめ先人たちの血の滲むような大変なご苦労があり、一つ一つ実践を重ね、そして今があるのです。
彩明会も事業開始から15年を経て、様々な事業を実施する法人になりましたが、言ってみれば所詮先輩方が築いて来られたものに乗っかっているにすぎません。
0を1にすることは、1を10にすることよりも数倍大変なことです。
たぶん私たちには計り知れない、想像もつかない本当に多くのご苦労があったことと思います。
通夜に参列し、一つの時代が終わった感がありました。
もうあのような方は今後出てこないかもしれません。
だからと言って私たちが下を向くことは、恐らく池並先生の本意ではないはずです。
私たちはその意志を継ぎ、今度は私たちが後世に向けて新しい時代を作っていかなければなりません。
私たちの仕事にはきっとゴールなどなく、とにかく一つ一つ大事に積み上げること、積み上げ続けることなのだと思います。
極めて微力ではありますが、努力をしていきたいと思います。
ご冥福をお祈りいたします。
ありがとうございました。
2015/11/12
関東地区知的障害関係施設種別代表者会議
一昨日、昨日と標記研修会が行われました。本年度は埼玉県が当番県ということで、これまで何度も会議を重ねてきましたが、青年部会の若手も実行委員会に加わり、実行委員会全体で大変良い大会運営ができたのではないかと感じております。
参加者も250名を超え、盛大に開催することができました。
初日は各分科会に分かれ、協議や研修などが行われました。
私は障害者支援部会でしたが、講演及びシンポジウムを通して、「連携」をキーワードに大変勉強になることが多くありました。
これからの入所施設が果たすべき役割とは何なのか、特に入所施設は唯一の第1種社会福祉事業ということで、他の障害福祉サービスとは一線を画す存在として期待されているはずですし、その期待に応えていく存在となっていかなければなりません。
強い行動障害のある人、精神科病院退院者、矯正施設退所者など、一般的に支援が困難であると言われている、あるいは社会生活が困難である人たちを、積極的に支えていく役割を担っていかなければならないと同時に、それだけでなく、他の福祉サービスと比較し、人員、設備等アドバンテージがある部分を活かして、障害福祉サービスの枠を超えて地域社会に貢献していくことが求められます。
埼玉県の入所部会では現在入所施設の宣言文を作成中ですが、今回勉強したことも参考にしながら進めていければと思います。
夜の情報法交換会では、約180名の方にご参加いただき、県の枠を超えて多くの語らいができたようです。
翌日は全大会ということで、基調講演、分科会報告が行われました。
基調講演では立教大学の平野教授にご講演いただき、改めて自分たちの仕事の原点を見つめることができたと感じます。
分科会報告では各分科会で熱のこもった議論が展開された様子が伺えました。
私は2日間とも司会を務めましたが、2日目の全大会で3階かんでしまったのが心残りです。
そして何よりも勉強になったのが、お客様をお迎えする際のホスピタリティ精神です。
せっかく遠方よりわざわざ埼玉まで足を運んでいただいたわけで、参加して良かったと思っていただけるような、そんな運営を心がけましたが、不十分な点もしばしばあったとは思いますが、チーム一丸となって良いおもてなしができたのではないかと感じています。
今回のテーマは「連携」でした。
残念ながら施設単体、法人単体では支援についても、人材の育成をはじめとする経営面についても、全てのノウハウを持っているわけではなく、それ故これからますます近い地域での連携、広域での連携、いろいろな連携が必要となってきます。
おかげさまで様々なところでお声掛けいただき、多くの方々と一緒に仕事をさせていただくことが多くなりました。
このネットワークを生かして、互いに相乗効果を生むような「連携」を取っていければと思います。
2015/11/09
埼玉県サービス管理責任者初任者研修(介護分野)
11月5日6日で本年度のサービス管理責任者初任者研修(介護分野)が行われました。本年度は介護分野は3日程行われる予定で、今回は第1回目でした。
私たちに求められる専門性とはいろいろとあると思いますが、特に必要とされるのは「見立て」る力、つまりアセスメント力だと常々思っています。
知的に障害がある人の場合、言葉が離せない人もいれば、真意を上手に伝えられない人もいます。
その中で、本人のニーズについて様子や記録、過去の成育歴などからある一定の「予測」を立てることになります。
もちろんこの予測は本人の本当のニーズに合致していないことはありますが、この見立てを大きく間違えると、利用者の方々にとっては苦痛な支援計画を立ててしまうことになります。
様々な本人要因、環境要因、その他もろもろの要因を踏まえて、ニーズを探るのですが、やはりこれが一番難しく、だからこそ私たちに求められるもっとも重要な専門性であると感じます。
これをトレーニングしていくためにはより多くの事例に携わること、そしてチームとして取り組むことが必要です。
残念ながらたった2日間の研修では、十分な力をつけることは困難であり、いかに職場において高い意識を持ってニーズをも経てることができるかが、力をつけていくためには大事なことだと感じます。
本年度は残念ながら、2日程目と3日程目は他の用があり参加できませんが、この研修が参加される方にとって、そして授業所にとって(もちろん当法人も含めて)、何かしらのきっかけとなる研修となることを期待しています。
2015/10/30
埼玉県施策推進協議会・入所調整会議
本日は午前中に浦和で埼玉県施策推進協議会が、午後からは上尾で入所調整会議がありました。施策推進協議会埼玉県が策定する障害者計画について内容やその進捗に意見具申する役割を担っています。
様々なテーマがありましたが、やはり大きな部分ではいわゆる入所待機者の問題、グループホーム設置に向けた課題があげられています。
入所待機者の問題については、偶然にも午後から入所調整会議があり、そこでも議論しましたが、画期的な課題解決策はないと考えますが、グループホーム設置に関する諸課題については、行政の動き方次第で画期的に解決される部分もあろうかと感じています。
国はグループホームの位置づけを重度の方向けのサービスにしていきたい旨の話も出ているようで、そうなればさらにホームの数や質が重要になり、今のグループホームの在り方自体を見直していくことが必要です。
今国で行われてる3年後の見直しについてはとりあえず小さな議論になっていますが、今後は障害福祉サービス全体についてそのあり方や仕組み、制度設計をしていく必要があるように感じています。